平成28年7月9日に山口県防府市に所在する毛利邸を地元のガイドさんの案内により、見学しました。当日の朝は雨模様でありましたが毛利邸に着く頃には晴天に恵まれました。
毛利邸は毛利宗家の本邸であり、邸宅と庭園及び毛利博物館から成り立ち、大正元年に着工し大正5年に完成しました。完成直後に大正天皇を始め、何度か天皇・皇后が宿泊されました。現在では、邸宅・庭園を合わせて国指定の名勝となっています。また、毛利博物館には国宝や重要文化財などを所蔵・展示していました。今年は建造されて100年目を迎え、様々なイベントが行われているそうです。
披雲閣は高松松平家の別邸として、大正3年に着工し、大正6年に完成し、その後、香川県の迎賓館として皇族方が宿泊され、近世以来の正統的書院造りとして建てられ、建物は国の重要文化財に庭園は国の名勝に指定されています。来年は建造されて100年目を迎えます。
毛利邸も披雲閣も旧大名家の本邸・別邸として、伝統技術と洋風技術が融合された正統書院造りとして、大正5年~6年にかけて完成しました。又、賓客をもてなす迎賓館としての役割を持ち合わせています。沿革的にも似通った部分が多数あり、高松城に係る者として有意義な見学ができたと思う。
本会を介し、同行の皆様方と親睦・交流をもてた事を大変嬉しく思います。又、玉藻城の復元に向けての意識を高めていきたい。
山地 宏和