高松市、復元めざし検討
高松市の大西市長は8日、高松城の天守復元に向け、復元に不可欠な天守の内部構造に関する資料を探すため、懸賞金制度の導入を検討する考えを明らかにした。
同日再開した3月定例議会議の代表質問で、鎌田基志氏(自民党議員会)の質問に答えた。
1884(明治17)年に取り壊された高松城天守は、最上層の上段が下段よりも大きい「南蛮造り」だったとされる。
市は天守復元を目指して資料収集に取り組んでおり、これまでに明治期に撮影した天守外観の写真、各階の規模を記した文献を収集したほか、発掘調査で礎石を発見するなどした。
ただ、天守内部の図面の発見には至っておらず、市長は「復元できれば高松城の観光資源としての魅力が向上するなど、さまざまな波及効果が期待できる。新たな資料発見の可能性を高めるため、懸賞金制度の導入を検討したい」と述べた。
懸賞金額や制度の導入時期は未定という。
(本文抜粋)
2016年3月9日(水曜日)四国新聞より抜粋