去る11月28日、丸亀町レッツホールで開かれた「海城町 高松の魅力を活かすまちづくり」講演会。
たくさんの方がお越しくださり、好評をいただきましたように、高松城の魅力を再発見し、改めて復元への思いを強くする機会となりました。
また、多方面から関心をお寄せいただき、この様子は「香川経済レポート 12月5日号」にも掲載されました。
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高松城の天守復元を考える講演会が11月28日、丸亀町レッツホール(高松市丸亀町)で開かれた。
講演会は、地元の経済団体らで構成するNPO法人高松城の復元を進める市民の会(古川康造理事長)の主催。市民の会では、かつて高松市玉藻町にあった三大水城「高松城」の天守復元を目的に、城の復元をテーマにした講演会のほか、全国各地にある天守閣の視察見学会などを行っている。
この日、香川大学経済学部准教授の西成典久氏を招き、「海城町 高松の魅力を活かすまちづくり」と題したテーマで話しを展開。
講演で西成氏は、高松城の歴史や魅力を説明する一方、「天守復元だけではいけない」とし、「閑散とした城周辺の環境整備も大事だ」と指摘。フランスやイギリスなどの都市景観を例に挙げ、「先進事例のように、もっと歩いて楽しい町をつくるべき」とし、高松駅と高松城の周辺を緑木でいっぱいにする「玉藻城周辺公園化構想」を提案した。
今後、市民の会は来年6月下旬頃、中津城(大分県中津市)と、小倉城(福岡県北九州市)の視察を行う予定としている。
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さらには、講演会に来られた方からの感想文も届きましたので、こちらもご紹介します。
香川大学経済学部の西成准教授による今年度の秋の講演会「海城町(うみじろまち)高松の魅力を活かすまちづくり」は、「海城町・高松」の中に息づく高松城の魅力を、現代の街の中でどう輝かせるかという俯瞰的な視点からのご講演で、とても興味深く、改めて高松城の持つ大きな魅力、可能性に気付かされる内容でした。
ご講演の中で先生が、高松の「海」―「城」―「町」と形作られた町の構造は、瀬戸内海の穏やかな海象条件の賜物で、この世界で唯一ともいえる特徴的な海と城と町との関係、町の構成を活かして、魅力あふれる「歩いて楽しい町」を築くことを示されていましたが、これはまさに、私たち市民の会が高松城の復元の先に見ている、高松城が高松のシンボル・地域の宝として市民に愛され保存・活用されている風景を、町というフィールドの中に描いたものであったのではないかと思います。
再び天守台に天守が築かれ、高松の町の中で市民に愛され、誇りに思い大切にされる高松城が海と街とともに煌めく日を目指して、皆様とともに天守を抱く高松城の姿を、また魅力あふれる将来の高松の街の姿を楽しく考えながら、復元に向けて歩みんでまいりたいと、夢広がるこの度のご講演を拝聴して、心新たにしました。これからも楽しく頑張りましょう。本当に素晴らしいご講演をありがとうございました。
【美濃様より】
高松城の復元を進める市民の会では、今後も講演会の開催を予定しております。
決定次第、ホームページなどでお知らせしてまいりますので、よろしくおねがいします。