去る6月15日、高松市の6月議会代表質問において、自由民主党議員会の白石義人議員の質問に、大西市長は次のように答弁されました。
「次に、文化・スポーツのうち、高松城天守の復元的整備に向けて積極的に取り組む考えについてであります。
本市では、高松城天守復元に向けての取組を継続的に行ってまいりましたが、資料の不足を理由に、その復元が認められていない状況でございました。
このような中、文化庁が、ご質問にございます新基準を公表したところでございまして、調査を尽くしても史資料が十分に揃わない場合に、多角的に検証して再現することで、史跡等全体の保存及び活用を推進する行為として、復元的整備が認められることとなったものでございます。
基準には、保存活用計画等に復元的整備の目的や効果、及び整備後の活用方策等を位置付けること、また、遺跡の保存に十分配慮することなどの手順が示されており、本市においては、この計画の作成に昨年度から着手をしているところでございます。
現在、史跡地等の測量及び諸要素の整理が終了したところでございまして、今年度からは、史跡高松城跡整備会議において、計画に必要な事項等を検討していくことといたしております。今後、文化庁と十分協議を行いながら、天守の復元的整備の方向性について、計画に位置付けてまいるとともに、遺跡の保存に配慮した整備手法等の諸課題についても検討してまいりたいと思います。
私といたしましては、本市の歴史を後世に伝える点で意義のある高松城の天守復元は、本市の活用化を図る上でも、様々な波及効果が期待できるものと存じておりますことから、今後とも、天守復元に向けた取組を、より一層、進めてまいりたいと存じます。」